抗生物質起因性急性出血性大腸炎、または
偽膜性大腸炎というらしいが、そんなご大層な病気に、今月の上旬頃に罹ってしまった。
名前こそ立派だが、生死に関わることは滅多にない病気とのことだ。
しかし、のたうち回る程の強烈な腹痛と、いつ果てることのないトイレ通いと、腸管出血が3日続き、見事に3kg痩せていいダイエットになった・・・そんな訳ないが、せめてそう思うとしよう。
痩せた以外、ただただ苦しいだけの病気だったが、誰でも罹る危険性がある病気でもある。
原因が、抗生剤(主にペニシリン系)使用時に腸内細菌が過剰に死滅して、その間に抗生剤の耐性菌が爆発的に増殖して発病するとのことである。
ことの始まりは、背中に
粉瘤というおできができたことだ。
近所の皮膚科に行ったところ、化膿が進んでいるので、強めの抗生剤で化膿を治療しようとのこと。
抗生剤の使用には不安があった。
ペニシリン系の抗生剤は初めてであったし、過去に他の抗生剤で下痢になったり便秘になったりしたことがあり、その旨を医師に伝えた。
医師によると、標準的な治療方法であるし、いままで大きな問題もないし、心配しなくても良いとのことだった。
若干の不安もあったが、医師の言葉に従うしか選択肢はないように思った。
そこで処方されたでペニシリン系の抗生剤を1日3回を服用を始めた。
使用開始すぐ軽い下痢になったが、それは医師の説明にあったので、そのまま服用を続け5日目の夜に・・・
抗生物質起因性急性出血性大腸炎(長い!)に罹り、腹痛でのたうち回ったわけだ。
翌朝、市立の総合病院に紹介された胃腸科で検査と点滴をし、抗生剤の使用を止めてみたら、3日ほどで腹痛と腸管出血が治まった。
何せ、食事が全く取れず、点滴での水分補給しかできなかったので、最初の食事のおかゆの美味かったこと!
やれやれ・・・
その間、編曲の仕事、打ち込みの仕事、ライブのリハーサルと、仕事が忙しいところで多方面にご迷惑をおかけした。
幸い、関係者皆様の暖かいお力添えでなんとか難局を乗り越えられたが、人の優しさが身に沁みた1週間だった。
心からお礼申し上げます。
この記事を見ている皆様も、くれぐれも注意していただきたい。
病気の治療で抗生剤を使用することは、誰にでもあることだからだ。
僕はペニシリン系の抗生剤に対する感受性が高い体質だったようだが、薬の効き方には個人差がある。
治療や薬の処方に少しでも疑問に思うことがあったら、医大出のエリートの医師であっても、臆せず遠慮なく質問した方が良いと思う。
確かに医師はプロとしてのプライドもあるだろうし、感情のある人間でもある訳だが、自分を守るのは自分しかいない。
もちろん、相手をリスペクトし、感情的にならずに質問をすることが前提ではあるが。
今回の病気で、仕事が忙しい時は1つの躓きで全体が崩壊する危険性があることを、つくづく感じた。
仕事に取り組む上で、健康に対する意識と知識の向上の必要性に気付かされた。
作編曲家はは個人事業主であるから、組織が守ってはくれない。
自分以上に才能のある人はたくさんいるし、たくさんの中から選ばれたことの幸運に感謝する気持ちを忘れてはいけないと思う。
そして、酒の飲み過ぎには注意しないと・・・
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