作編曲家みたいに○○家とつく職業、たとえば作家とか、画家とか、料理研究家とか、演出家とか、噺家とか、などは何かを創る職業であるが、普通に個人事業主でもある。
法人にするくらいの売り上げのある方もいるが、ほとんどの人は地道に青色申告で納税し、国民年金と国保を支払い、特別な何かがあるわけでもなく、ただただ普通に生きている。
もちろん、個人事業主というくらいであるから、組織が守ってくれるわけでもなく、仕事をブラックにもグレーにもホワイトにするのも、すべて個人責任だ。
そして、大病したり事故にあったりしたら、その瞬間に収入はなくなる。
定年は無いのがいいところでもあるのだが、仕事が来なくなった時が定年であるので、それが80歳かもしれないし、明日かもしれない。
やっぱり、個人事業主は万が一のために貯金が必要であるし、できれば年収分くらい欲しいところである。
しかし、僕は貯金どころか、機材やソフトインスツルメンツやプラグインなどに費やし、ワインやウイスキーなど酒に費やし、効率の悪い凝り性な仕事のやり方をして、要領よく生きているとはとても言えない。
その日暮らしと言ってもいいだろう。
これでは3ヶ月も仕事がこ来なかったら完全に干上がってしまう。
もう57歳にもなろうというのに、これじゃまずいでしょ。
といいうことで「
つみたてNISA」というものを始めた。
金融庁のサイトの引用で恐縮であるが、
「つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています」
というものだ。
iDeCo(個人型確定拠出年金)という制度もあるのだが、万が一時に引き出せないのは困るので、一応考慮はしたのだが、「つみたてNISA」に注力しようと思った。
何事も自己責任で、自分で選択し、自分で決断することに慣れているというか、それに向いた性格(集団行動が苦手とも言える)であるので、銀行の定期預金や国債購入より、投資信託は魅力的に思えた。
恥ずかしながら、自己責任という言葉に痺れるわけだ。
しかし、株やFXや先物などは、勉強と集中と時間が必要な感じで、ギャンブル嫌いだし、本業の作編曲もありがたいことにそこそこ忙しいので、そこは眼中になかった。
いろいろな投資信託を調べたりあれこれ考えるのも、それはそれでなかなか楽しい。
しかし「つみたてNISA」は定期的に積み立てることが目的であるので(非課税は魅力だが)、もちろん続けるのだが、自由に好きな時に買ったり売ったりもしたくなる性格なのが、自分でも解っていた。
大金があるわけではないので、少額で取引できなければ、それを楽しむこともできない。
なので、¥100から購入可能で、ポイントでも購入出来る楽天証券に口座を作った。
つくづく実感したのが、
楽天経済圏という存在だ。
やっぱり、ポイントで投資信託を購入できるのは美味しいでしょ。
気がついたら、楽天カードに入会し、光熱費や通信費の引き落としを楽天カードで行い、買い物もできる限り楽天で購入し、せっせとポイントを貯めて投資信託を購入していた。
外出先でパソコンで仕事するために、楽天モバイルのルーターも契約した。
もう、完全に楽天経済圏に取り込まれている。
ネットスラングで、リスクがあるにもかかわらず最新の製品などを自ら進んで購入してテストする者のことを、人柱というらしい。
考えてみれば、ソフトインスツルメンツやプラグインを人柱として購入しまくっているので、人柱として楽天経済圏に取り込まれるのは、それはそれで面白いかもしれない。
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