最近「フレディに似てるね」と言われることが多い。
どうやら、フレディとは「
フレディ・マーキュリー」のことらしい。
もちろん僕は、あんなにカッコ良いわけはないし、腹は出てるし、頭髪もさびしいし、足も短いし、共通点はちょび髭くらいだと思うが。
やはり、大ヒット映画の「
ボヘミアン・ラプソディ」の影響からか、ちょび髭生やしている人に「フレディに似ている」と言えば、とりあえず場が盛り上がるということか、と思っていた。
僕はその映画を見に行っていない。
屁理屈野郎と思われるかもしれないが、サイドストーリー無しで音楽そのものだけを感じたいという想いがあり、昔からミュージシャンが主人公の映画は見ないようにしている。
もちろん、ミュージシャンとしてフレディ・マーキュリーとクイーンはリスペクトしているし、僕の修行時代には、彼らの楽曲をバンドでコピーしたり、ピアノソロに編曲したり、かなり勉強をしていた。
しかし、ミーハーな妻が1人でその映画を見に行ったらしく、妻にまで「フレディに似てるね」と言われる始末だ。
そこまで言われると、少し思い当たることがある。
30歳台の後半に、ある音楽事務所との契約が切れて(クビになったとも言う)本業だけでメシが食えなくなった頃のこと。
アルバイトで溶接工として工場で働いていたことがある。
あまりの重労働で、ブヨブヨの軟弱な肉体はガテン系の体つきになり、ピアノ弾きなのに指は両手合わせて7本も
バネ指になったが、ちょっとのことでは挫けない根性と精神力は養われたと思う。
その時の同僚に、イラン人やバングラデシュ人やパキスタン人がいたが、彼らは顔つきに親近感を覚えるらしく「あんた本当に日本人?僕らの国の人じゃないの?」と良く言われた。
共通するのは、彼らは「アーリア人」。
そういえば、フレディもルーツはインドで、アーリア系だ。
僕の父は関西、母は九州の出身で、先祖にアーリア系の人はいないように思うのだが。
3年ほど前、とあるパーティーでキューバ人のダンサーと隣り合わせになったことがある。
彼に「日本語喋って日本人のフリをしてるけど、本当はあんたキューバ人でしょ」なんて言われた。
えっ、キューバといえば、スペイン系とアフリカ系とネイティブ系の混合した民族の国じゃないの?
調べてみると、ドイツ系などアーリア系の人も多いとのことだ。
どうやら、ちょび髭でなく、顔つきが「アーリア人」っぽい、とのことのようだ。
それがどうした、と言われればそれまでの話だが。
あの「
独裁者」に似ている、と言われないだけ遥かに良い。
というか、大変光栄なことだと思うが・・・
しかし、それで編曲の仕事がもっと増えるともっと良いのだがなぁ。
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