ハイレゾ音源を購入してみた。
(その1)(その2)はこちら。
Emperor/Fantasy-Beethoven&Schumann / Berliner Philharmoniker and Daniel Harding and Yundiを聞いてみた。
2000年のショパンコンクール1位の天才中国人ピアニスト、というより超イケメンで有名な
「Youdi Li」のベートーベンのピアノコンチェルト「皇帝」。
そしてハーディング指揮のベルリンフィルとの競演。
もちろん音楽の内容も素晴らしいのであるが、評論家でないのでそちらの話は無しで。
一言だけいえば「Youdi Li」の表現は見かけと違って、重厚で深く内省的。
俗にいう「玄人うけ」な演奏だ。
しかし、僕にとって大事なのは録音が2014年であるということだ。
ハイレゾを意識した制作であることは間違いない。
演奏が良いのは聞く前からわかっているので、それがどう録音されているのかが焦点だ。
結果からいえば、素晴らしい録音だ。
普通は弦に埋もれてしまうユニゾンのフルートの音が、不自然なゲインも無く聞こえて来る。
譜面の前で出を待つプレイヤーの息づかいが感じられる。
ものすごい解像度だ。
まるで指揮台にいるかのような音の解像度であるが、客席で聞いているような距離感が不思議だ。
また、ホールの形状がわかるような空気感の再現も聞きどころかも。
気になると言えば、FarのマイクとピアノのNearのマイクの位相を完璧に揃えてあるので、古い録音のピアノコンチェルトのように遠いピアノの音を脳内補正して鮮明さを想像して聞いてるのを、現実に再現しているような不思議な音だった。
悪くはないが、僕的にはFarのマイクをもう少し生かしたMixにして、脳内補正する楽しみも欲しかった。
というより、贅沢な話かな・・・
やっぱり、ハイレゾを意識したプロダクションは違うと言う事がよく解った。
そして、クラシックの録音にはハイレゾは威力がある事も解った。
ジャズの最新の録音はどうだろう、ということで「
上原ひろみ / Alive」を e-onkyo より購入した。
すばらしい演奏と録音であったが、
こちらに書いた楽器の「定位」が、また気になった。
続きは、もっと深い考察を交えてジャズの録音における各楽器の「定位」について書こうと思う。
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