音楽業界のエンジニア系の方には、インピーダンスとかデジベルとかの言葉を連想させるタイトル。
しかし、これから書くのは、ご想像どおり「クリエイト」についての話だ。
結論から言えば、良いインプットがあればアウトプットも良くなるということ。
よく考えれば、エンジニア的にもインピーダンスのマッチングが合っていて、適正な入力レベルが良いアウトプットになるので、電気信号的にも、脳内科学的にも、きっと哲学的にも、良いインプットを考えることは大切なことだと思う。
まあ、当たり前のことをつらつらを書いてみた訳だが、人間は弱いので、その当たり前のことよりも目先のアウトプットに右往左往してしまう。
凄い曲や音を作ろうとし過ぎて空回りしてしまう。
しかし良いインプットが無ければ、過去の蓄積からアウトプットしなければならない。
いつものやり方でいつものように作る。
それはマンネリズムの罠に陥るリスクが高まる行為だ。
以前の僕は、その罠に陥らないように、何かに憑かれたようにインプットした。
僕なりに、沢山の音楽を聴き、音楽理論を勉強し、ピアノを練習し、録音技術や
ITについても学んだ。
良い芸術に触れるため、美術館に行き、クラシックのコンサートや能や文楽にも行ってみた
しかし、あるとき気がついてしまった。
それは「一生懸命」で「余裕」がなく「必死」で「ガツガツした」感じが、「音」としてアウトプットされたように思えた。
まあ要するに、「俺が俺が」的な自己主張が見え隠れする
外連味たっぷりな音楽を作っていて、表現の中身が薄味だったということだ。
音楽は何かを表現するための手段であり道具であって、表現する中身がなければ、ただ音が鳴っているだけだ。
そして、腹一杯食べるのではなく、腹八分目にしてゆっくり消化するプロセスが重要なことに気がついてしまった訳である。
インプットされた物は、ゆっくり熟成させることによって良いアウトプットになるわけだ。
無理なく熟成させるための「適量」と「質」をよく考えてインプットを心がけようと強く思う。
それと、お酒のインプットし過ぎは心にも身体にもフトコロにもあまり良くないので、特に注意しないと・・・
年末年始は、頭にも腹にも「適量」のインプットに留意を。
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