我が家は子供のいない共働き世帯だが、女房は通勤で僕は自宅スタジオでの仕事だ。
夕食は女房の手料理が多いが、朝食と昼食は自炊することが多い。
炭水化物を控えるために、ここのところ我が家ではご飯を炊くことは滅多にない。
しかし、仕事で頭の燃料が切れると効率が悪いので、昼食は発芽玄米のパックご飯を食べたりしている。
一応の栄養のバランスを考えて、野菜や、キノコや発酵食品などの菌類を多く摂るようにしている。
が、正直作るのも食べるのも面倒くさい。
正確には、料理は好きなのだが、作ることで仕事のペースが乱れて、それを元に戻すのが面倒くさい。
なんで人間は腹なんて空くのだろう。
ある時、チャーハンが、手早く作れて野菜などをたくさん入れられて、意外と便利なことに気がついた。
それも納豆チャーハンにはまってしまった。
作ったことのある人はわかると思うが、加熱して水分を飛ばすので、思った以上にたくさん野菜などを入れられる。
卵と納豆を入れれば、良質なたんぱく質も摂れて、これは栄養的に完全食じゃないか。
下ごしらえ入れて10分くらいでできるし。
物事を突き詰めることが好きな僕は、それから毎日のように納豆チャーハンを作り続けた。
また、試行錯誤することも好きなので、敢えてレシピなど検索せず、失敗を繰り返しながら作り続けた。
納豆は味付けせずに、最初に卵とご飯と炒めて、水分を飛ばして味を凝縮させた方が美味しいようだ。
糸もひかないし。
野菜は最後の方に入れて最強の火力でさっと炒めた方が、水分が出ない上に、野菜の歯ごたえを失わずに済むようだ。
味付けは完成直前にした方が、塩分で野菜から水分がでてこなくて良いようだ。
問題はご飯がなかなかパラパラに仕上がらないことだ。
発芽玄米を使うせいもあるかもしれないが・・・
電子レンジで加熱する時に、パックのシールを完全に剥がして水分を飛ばしてみた。
ほぐしてから電子レンジに入れてみた。
他にもいろいろ試行錯誤をしてみたが、どれも上手くいかない。
自分に負けたみたいで悔しいが、覚悟を決めてレシピを検索してみた。
すると、
パックご飯のサトウ食品のサイトのでチャーハンのレシピがあったので、よく見てみると、
「ごはんは電子レンジで加熱せず、ほぐしてそのままご使用ください」の文字が・・・。
ショックを受けつつも、納豆チャーハンを食べた直後にも関わらず、検証のために再び作ってみた。
あれほど悩んでいたご飯のパラパラ感が、あっけないほど簡単に達成されてしまった。
いやはや、発想力を売りにしていたつもりが、実はつまらない固定観念に縛られていたという情けなさ。
そして、腹一杯なのに、敗北感に打ちのめされつつ、再びパラパラの納豆チャーハンを腹に詰め込むことになった。
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