今回の記事は少々マニアックなので、ご覚悟のほどを。
家のコンセントの電圧を毎日計る人はあまりいないと思うが、僕はほぼ毎日計っている。
以前、仕事で使うアナログ系の録音機材のヒューズが飛んだことがあり、その時給電されている電圧が本来100Vのところ107Vだったことがあるからだ。
早速、東電に連絡をとったところ、サービスの方が電力メータのところで計ったところ、電圧が214Vとのことだった。
ほとんどの住宅では、メータから分電盤までは200Vで給電されるのであるが、それにしても214Vは高いのではないかと心配になった。
サービスマン氏によると、電気事業法施行規則というもので、100Vは101±6V、200Vは202V±20V、で給電するように定められているとのことで、ぎりぎりその範囲にあてはまるとのこと。
ただし、107V、214V、が続くようなら何らかの対策をするとのことだったので、電圧を計る習慣ができた。
それを機にいろいろ調べてみたが、近所に太陽光発電をしている事業所や住宅が多いと、晴れているとその地域の電圧は高めで推移するとのことがわかった。
今いる地域は、南斜面のあるちょっとした高台で、確かに太陽光発電をしている住宅が多いように思える。
太陽光発電は、送電線の電圧との差を利用して電気を供給することで、売電メーターが上がる仕組みなので、発電した電圧を高めにしないと、電気が売れないそうだ。
確かに、計ってみると104V、208Vあたりで推移することが多い。
この位の電圧の高さでは、ちょっと東電に対策を依頼するのは難しいかも。
問題は天候によって、数Vであるが電圧変動あることだ。
電圧が107Vあたりの高さの時もあるので、そういう日は極力アナログ系の機材は使用しないようにしている。
風力発電も電圧の差で送電線に送るとのことで、僕らの仕事に関しては、太陽光や風力など安定しないエネルギーで発電した電気は、過去の電気より質が落ちていて、少々具合悪いことになっている。
我が家も最近スマートメータに付け替えたが、東電も
スマートグリッドを導入して、コンピュータで電気供給網を管理しているとのことなので、地域や出来れば戸別に電圧変動を調節できる機能をつけてもらいところだ。
東電さん、期待してますよ。
コンピーュタなどのデジタル系は
スイッチング電源なので、電圧変動に非常に強いのであまり心配はいらないようだ。
しかし、僕たちの仕事はコンピュータのパフォーマンスに左右される部分が強く、またカミナリや急な停電に対処するために、より安定化を目指し
UPSを使用している。
また、より安全で安定供給の
常時インバータ給電方式のUPSを使用している。
バッテリーを充電しながらそのバッテリーから給電される方式なので、送電線から一旦切り離されるので、安定度は高い。
少々高価なのでしばらく悩んだが、コンピュータのパフォーマンスは確実に上がるので、仕事でコンピュータを使う人には、お薦めだ。
デジタル機器といえども、ロジックがデジタルなだけで、内部の演算やデータの受け渡しはパルス波形の電圧変動のアナログ信号処理で行われるので、電源が非常に大切だということが、UPSを導入して身にしみた。
まあ、硬い話を諸々書いてきたわけだが、ぶっちゃけて言えば、現代社会は電気の質に左右される脆いインフラで成り立っている、なんて偉そうな大言壮語してみたりして。
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